子育て支援は奥が深い!大先輩の津村薫さんにお会いして。
講演・研修会やカウンセリングの実施をしているフェリアン副所長の津村薫さんとランチをさせていただき、そのあとの研修会にも参加させてもらいました。
津村さんは昨年度227回もの研修会の講師をされている子育て支援のプロフェッショナル。
ご本人は「支援者人生」と自らを言っていて、なんて素敵な表現なんだろうとうっとり。
人生相談に乗ってもらいました。
津村さんは私が生涯行っていきたい子育て支援の大大大先輩!
どんな風に知識を積み重ねていったのか。
これまで29年間のキャリアを教えていただき、私の人生相談にも乗ってもらいました。
疑問が解決したものもあれば、今後の宿題になるものも。
今日は少しですが、その気づきをこのブログでシェアしていこうと思います。
研修会の講師は「システムを視る目」が必要
社会のシステム、園のシステム、職場のシステム、地域社会のシステム。
私たちは日頃からさまざまなシステムの上で生活をしています。
津村さんに教えてもらったのは、そのシステムを疑う目を持つこと。
例えば、保育園の主任になった人が「なりたくなった人間に私がなってしまっている」とお話を津村さんが聴いたとのことです。
津村さんはその時、その人個人ではなく、『その主任の先生がそうなってしまういじわるなシステムがある』とおっしゃいました。
だからこそ、津村さんは保育園や幼稚園のマネジメントに力を入れていて、『あたたかい保育現場にする』ことがライフワークとのこと。
自分の価値観とお仕事が一貫しているって、本当に素敵だし、私も目指していきたい姿だなと再認識しました。
日本の「教育」観はせまくなりがち
保育園では遊びの時間がふんだんに盛り込まれています。
しかし、大人にとって“遊び”というイメージはあまりよくない。
世界では“遊び”は“アート”という意味合いを含んでいるけれど、“遊び”と“アート”を分けたのは日本だけだと教わり、なるほどと愕然とされたそうです。
保育がこれまで培ってきた“遊び”という価値。
それは教育の要素をふんだんに含んでいたのに、今は“教育=勉強”というイメージが日本に広まっているんだなと津村さんのお話を聴きながら学ばせてもらいました。
私も保育士さんに遊びの価値を再認識してもらえる研修会を作っていきたいと思いました。
支援者支援の必要性
研修会には300人前後の方が参加されていました。
その3分の2以上は保育園・幼稚園の先生方。他には、家庭教育支援員、保健師、行政職員、民生委員、児童委員、その他、家庭教育支援・子育て支援に関わる方とのことでした。
研修会のテーマは「保護者の心に届けるためのより良い支援のありかた」。
大阪府教育庁主催で、乳幼児家庭の教育力向上事業実践研修として実施される研修会でした。
研修会の後半では参加者さんの質問を受けて、その場で津村さんがその悩みに答えていくスタイル。
その質問内容のひとつひとつが、真摯に仕事に向き合っている子育て支援者さんの思いがあふれていました。
しかし津村さんはこうも言っていました。
「先生がつぶれたらダメ。支援者が持続可能な支援をすること。それが大切。」まさに!と思いました。
だからこそ、津村さんが行っている支援者支援は本当に大切。
支援者が定期的に自分自身のスキルアップをすると同時に、メンテナンスを行うこと。心身ともに健やかな状態であることで、支援へのモチベーションを保てていけます。
私も津村さんのお話を聴きながら、『支援者人生』を生きていこう、そう思いを改めて強くする時間でした。