今期はリアル開催として、大阪総合保育大学にて実施してきました。
保育ドキュメンテーション実践ゼミ
保育にかかわる下記の4名が実行委員となり、開催しています。
阿川勇太さん(大阪総合保育大学)、橋本朗さん(保育士)、髙橋隆一(保育教諭)、えがお先生(笑顔写真家)
今期のテーマ
今期のテーマは「保護者と共に成長する保育ドキュメンテーション」です。
いかにして保育ドキュメンテーションを作り、活かすのか。
受講されるゼミ生と一緒に、実践報告をしながら、みんなで探求していきます。
ワークショップ①「この写真いいね!」
東日本大震災後、笑顔写真家えがお先生が東北の児童館・学童クラブを回り、子ども達の姿を写真に写し、それをチャリティ写真集にした一冊の本があります。
「僕らは今を生きている~東北の子どもたちからのメッセージ~」という本です。
それらの写真を10枚、スクリーンに映し出し、ゼミ生が「この写真いいね!」と思った写真を選びます。
そのあと、なぜその写真がいいと思ったのか、お互いにシェアします。
それぞれが感じたことを語り合えて、写真の力を感じるとともに、写真を通した対話ができることを実感していく時間となりました。
ワークショップ②「このページいいね!」
次に、えがお先生出版の写真集「笑顔咲く。」から10ページ映し出します。
そのなかで、「このページいいね!」と思ったページを選びます。
そのうえで、なぜこのページがいいと思ったのかを語り合います。
ページから読み取れることを自分の口で説明すること。
それをグループの相手同士で、共感したり、さらに質問し合ったりします。
その後、えがお先生からレイアウトの作り方、タイトルの作り方を解説しました。
ワークショップ③「保育ドキュメンテーションを作ってみよう!」
テーマは「食育」として、保育ドキュメンテーションをグループワークとして作成します。
A3用紙を背景に、写真を切り貼りしたり、コメントを付けたり。
時に子どもの声を想像し、保育者の思い(保育のねらいなども)を解説として付け加えたり。
複数人で保育ドキュメンテーションを作り上げることは、お互いの保育観を分かち合うことにもなります。
何を大切にしていて、どんなまなざしで保育を考えているのか。
そんな保育者の心情が見えてくるのが、保育ドキュメンテーションの作成ワークショップです。
ゼミの最後に
日常的に「写真(保育ドキュメンテーション)」を通じて、保育者・保護者と対話する園文化をつくろう。というメッセージで終わりました。
保育中の写真や保育ドキュメンテーションを使って、フォトカンファレンスという園内研修をすることも効果的です。
フォトカンファレンスとはクラスの写真を持ち寄って、子どもの理解を深めたり、子どもの様子を伝えあうワークです。
こうしたことを日常的に園で行っていくこと。それが保護者・子ども・保育者それぞれの笑顔を増やしていくことかと思います。
こうした思いをもとに、保育ドキュメンテーション実践ゼミ(保育と写真のこれからプロジェクト)は続けていきたいと思います。
またご興味ある方、続報をお待ちください。
ご参加いただいたゼミ生のみなさま、ありがとうございました!