新潟の子育て情報誌「ココカラ」に取り上げていただき、そこで反響が大きかったので、写真について100問100答の読者の皆様にも見て頂けるようにしますね。
子どもの笑顔を引き出す撮影術
写真を撮るときのNGワードは「はい、チーズ!」。
子どもが公園などで「楽し〜」って遊んでいる時に「はい、チーズ!」って言うと、せっかく楽しかったのにカチーンと子どもが固まって構えてしまいます。
「そこ立って」「じっとしてて」「笑って」も、言わないで。
声かけというよりは、おしゃべりを自然にしながら写真を撮る。
そうすると、いい空気が子どもとの間に流れて自然な表情が撮れます。
「かわいいね」、「これなんやろね」、「すごいのできたじゃん」など会話しながら、さりげなくシャッターを押すと、ふだんの自然な表情で撮れるので皆さんもやってみてください。
パパが家族の記録係になったら家族の笑顔がふえていく
子育て支援の活動の中で、お母さん方とお話しした時に、「自分(ママ)が写真を撮るから、子どもとのショットが少ない。もしくは皆無」という方がいらっしゃって、ママは子どもと一緒の写真を撮ってほしいんだな、と思ったんです。
フォトスタジオは日常ではなかなか行けないから、やっぱりここはパパの出番じゃないかなと思ったんです。
パパが記録係になれば写真がコミュニケーションツールになって、子どもともいいコミュニケーションがとれる。
子どもの笑顔、ママとの親子の笑顔、そういった写真を撮ることによって家族の笑顔はふえていくと思ったんですよね。
パパが家族の記録係になったら、家族の笑顔が日本中にふえていくと思っています。
使える撮影テクニックをご紹介!
ノーファインダー撮影
普通はスマホの液晶画面を見ながら子どもの写真を撮っていると思いますが、子どもからしてみたら、スマホの方を見ていて自分のことはあまり見てないと思ってしまいます。
目が合ってないですからね。
「ノーファインダー撮影」という撮り方は、ファインダーをのぞかずに撮影する技法で、まずスマホの液晶画面に子どもが入っているのを確認します。
ちょっとスマホを顔から下げてもらって、パパ・ママの顔が子どもに見えるようにします。
お子さんに笑顔を見せながら写真を撮ると、それだけで子どもの笑顔を引き出しやすくなります。
「くるりんぱ」でひとつ動作を付け加えて、そ間に合わせて写真を撮る。
「はい、チーズ!」だとピースサインになって後から写真を振り返ったときに、同じような写真になってしまうことはありませんか。
これじゃつまらないなという時に、例えば「くるりんぱ」をして写真を撮ってみようか、とお手本を見せるんです。
1.まず「同じ方を向いてください」と子どもと一緒に同じ方向を向きます。
2.「せーのっ!」と声かけして、そのタイミングでくるりんと回って、その瞬間に合わせて写真を撮る。
子どもって1個動作が入るだけで面白くなって、「じゃぁもう1回ね」と言うと、それがゲームみたいになってくるんですね。
「ばんざいしてみよっか」とか「ウルトラマンポーズしてみよっか」とか、「せーの、っパ!」っていろんな動作を「せーの」の合図で変えていくと、ゲームになっていき、それが楽しくて笑顔で撮れるようになっていきます。
えがお先生に聞きたい! 質問コーナー
子どもの動きが速すぎて写真がブレてしまいます⋯。
「撮る人は必ず動きを止めてカメラを動かさずに撮る!」パパやママが子どもを追いかけるようにして撮っているパターンが多い。
焦らずに撮るためには、子どもといかにコミュニケーションをとりながら撮れるか。
例えば、無造作に子どもが動いているところを撮ろうとすると、撮る人も絶対動くと思いますが、撮る人は必ず動きを止めてください。
脇をしっかりとしめて、カメラをしっかりと持ち、カメラを動かさずに撮ることがすごく大事。
例えば、「スタートラインここね」「ゴールここね」って言って、ゴールの手前にカメラを構えます。
「よーいスタート」で連写しましょう。
1枚だけだとブレる確率が高いのですが、ゴールに来るまで撮り続けると、ブレてない写真がふえてくる。
しかもこちら側に向かってくる状況を作れます。コミュニケーションをとることで、自分が動かずに、連写しながら写真がブレずに撮れるわけです。
たまっていく写真の活用方法が知りたいです。
おすすめなのはアルバム作り。
私は「おしゃべりアルバム」「スイーツアルバム」「公園アルバム」「旅行アルバム」などテーマに分けて1冊が大体20ページくらい。
子どもが好きな遊びや作品を撮って、レイアウトして、アルバムを作ってくれるサービス(ネットで注文できるものなど)もあります。
子育てには、大変な局面もありますが、写真のある子育ては、フッと気が抜ける瞬間にアルバムを見たり、壁に貼った写真を見ることで、癒やされたり、元気になったり、見せあったりすることで家族の会話も広がり、笑顔が広がっていくというサイクルが生まれていきます。
ぜひ写真をコミュニケーションツールとして使って、家族や自分でも楽しんでほしいなと思います。
写真のある子育てって楽しい!
子育ては、もちろん大変なことも多いですが、パパとして心が満たされる瞬間がたくさんあって、心から楽しい!それはパパ友ができたことが大きいです。
もうひとつは、写真を撮ることで子育ての喜びを感じやすくなっていると思います。
「子どものベストショット撮れた!」という達成感があったり、撮った写真を見返すのも楽しい。
妻とも「これ良くない?」と写真を通して会話も広がり、さらにアルバムにすると、ずっと手元に残るので、子育て頑張ろうっていう良いスパイラルができます。
以上、子育て情報誌「ココカラ」の掲載分をお届けしました。参考になったでしょうか?
ぜひみなさんも写真のある子育てを楽しみましょうね!
笑顔写真家えがお先生でした★