【レポート】保育ドキュメンテーション実践ゼミ


現役の保育関係者で、保育ドキュメンテーションを学ぶゼミがスタートしました。3ヶ月間をかけて、それぞれのテーマで学び合っていきます。

第1回目のテーマは「保育ドキュメンテーションの基本〜『乳児・幼児の遊び』をテーマにみんなで作ってみよう!」です。

第1回目のプログラム

・イントロダクション
・参加者同士で自己紹介と園紹介
・レクチャー「保育ドキュメンテーションの作り方とコツ」
・ワークショップ「保育ドキュメンテーション」をつくろう

レクチャー「保育ドキュメンテーションの作り方とコツ」

イントロダクションと自己紹介を終えた後、私えがお先生から「保育ドキュメンテーションの作り方とコツ」をお伝えしました。


保育ドキュメンテーション作成時の大事なことをいくつかお話ししました。

中でも、「やりました報告」にならないよう、保育のプロセス(=過程)を伝えていくことが大切だという部分は共感していただけたようでした。

また、保育ドキュメンテーションを構成する9つの項目もレクチャーしました。

ワークショップ「保育ドキュメンテーション」をつくろう

そして、いよいよ、『乳児・幼児の遊び』をテーマに、参加者全員で1枚の保育ドキュメンテーションを作っていきます。

・子どもの声  ・状況説明  ・解説
・日付、クラス ・保育の内容  ・タイトル
・矢印     ・色分け    ・イラスト 

この9つの項目を入れながら、

『どうしたら保護者に伝わりやすいか』
『パッと理解できるにはどんな色分けやタイトルをつけようか』
『子どもの写真からどんな声が聞こえてくるか』

そんなことをディスカッションしながら、編集作業を進めていきます。

そして、出来上がった一枚のドキュメンテーション。

写真は掲載できませんので、 出来上がりのイメージだけ載せたいと思います。

参加者それぞれが手ごたえや達成感を感じていました。

参加者の声

「ドキュメンテーション、話には聞くが、面倒くさいんじゃないの?と思ったが、今回楽しかった。口頭よりも伝わりやすいものがあるというのが気づき。ドキュメンテーションへの考え方が変わった」と主任の先生から感想があがりました。

他にも「一人で考えるよりも、いろんな人の意見を出し合うことの大切さ、楽しさが良かった」と保育者同士で作ったり、やり取りすることの意義を感じてくれる先生がいたり。

「子供の言葉を加えることでわかりやすくなった。基礎以上を学べた。次回も参加したい」と次への意欲を語ってくれる先生や、

「写真から言葉を紡ぎ出す、改めて言葉を出すことの難しさがある。そんな言葉が出せるようになりたい」と教えてくれる先生がいました。

「毎日の保育の中で伝えたい思いで写真を撮っている。たくさん撮っているが、販売するための写真を必死に撮っている感じで、日々の保育で使われていない。写真というものの捉え方を職員の間で変えていきたい。今、この瞬間を伝えたいために撮る、となればいい。一人でするのではなく、誰かと一緒に作って伝えることもできたら。今後も楽しみ。」と日々の保育のなかでの気持ちを教えてくれる先生。

「ゼロから作る、というのがよくわかった。グーグルスライドもいいと思った。これならできそうと思った。しっかり作っているイメージだったので、保育士の皆さんはハードルが高いとなりそうなので、最初は、これでいいんだよ、これならできそう、というのもあってもいいかも。」と次の回へのアドバイスもいただきました。

「楽しかった。こういう方向で、と加藤さんが示したことで、全員で作っていく際に考えられたと思う。得意な部分を寄せ合って作れていたと思う。」と今日の全体の良かったところを褒めてくれたのら保育分野の書籍を使っている編集者の方でした。

まとめ

保育ドキュメンテーションで繋がる、豊かな場。

スタートとなる第1回目でしたが、とても意義を感じられる、素晴らしい機会になりました。

なんと言っても、保育ドキュメンテーションを通じて、保育仲間が増えていく。これはとても豊かで、幸せなできごとだなと感じています。

次は4月の開催です。ゼミメンバーの皆さんがどんな気づきや発見をしてくれているのか、その報告を聞くことが今から楽しみです。

実践ゼミのみなさん、また笑顔でお会いしましょう!