保育園、幼稚園、こども園では子どもたちの写真をよく撮ります。
最近では保育中の写真を、園児や保護者、保育者のコミュニケーションツールとして活用しよう!という流れがあります。
その最もポピュラーなのが保育ドキュメンテーションです。
しかし、写真について学んだことがないという先生がほとんど。
なので先生方と一緒に、どんなドキュメンテーションが効果的なのか?を一緒に考えて、実践していく場(=研修会、ゼミ)を作っています。
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保育ドキュメンテーションとは?
保育ドキュメンテーションは、簡単にいえば、写真付きのエピソード記録です。
その名前の通り、保育中の子どものエピソードを写真で記録していくものです。
なので、保育ドキュメンテーションとして成立しないのは、下記の通りに言えるでしょう。
・写真を挿絵のようなイメージ写真に使っている場合
・『やりました報告』になっている場合
保育中の子どもたちの姿やできごとを写真に撮って、そこに文章をつけます。
保育者、子どもたち、保護者それぞれの対話を生み出していくコミュニケーションツールになるわけです。
だからこそ、関わる人みんなの笑顔が増えていく。
そんな好循環をつくり、よりよい保育に繋げていける、それが保育ドキュメンテーションです。
効果的なドキュメンテーションの作り方
「やりました報告」になってしまうのではなく、保育ドキュメンテーションではプロセス(=過程)を伝えていくことが大切です。
プロセスとは
①子どもの姿(誰と誰が、どこで、何をしているか、子ども同士のやり取りやセリフなど)
②保育内容(保育の流れ、展開)
③子どもの育ち(何を感じ、何を考えている?)
保育ドキュメンテーションを作る上で入れておきたい項目が9つあります。
・子どもの声 ・状況説明 ・解説(保育者という専門家として) ・日付&クラス ・保育の内容 ・タイトル ・矢印(保育の展開がわかるように) ・色分け ・イラスト
これらの情報が入るほど、より伝わりやすい保育ドキュメンテーションになっていきます。保育ドキュメンテーション作成時のチェック項目にしてみてくださいね!
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保育ドキュメンテーション用の写真の撮り方
保育の写真記録においては、子どものかわいい姿・表情だけではNGということです。
では何を意識すれば、保育ドキュメンテーション用の写真になるのでしょう?
それは「5領域」を写真に写しだすということです。
保育者がいつも意識している「5領域」。
子どもの物事に取り組む姿や熱中する様子を保育者のまなざしでシャッターを押していくこと。
それこそが、保育の写真記録・保育ドキュメンテーションの軸です。
【保育士向け記事】バッチリ!子供の集合写真が撮れるようになる|笑顔写真家が伝授します。
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保育ドキュメンテーション実践ゼミとは?
現役の保育関係者で、保育ドキュメンテーションを学び合っていきます。
オンラインでの実施で、3ヶ月間をかけて、それぞれのテーマで学び合っていきます。
全3回のプログラムはこちら▽
第2回目のテーマは「食育」
内容
・食事の場面で、子どもの育ちをどう捉え、写真でどう伝えるのか。
・保護者とともに、子どもの育ちをどう喜びあうのか。
これらの視点について、保育者同士で語り合い、よりよい保育ドキュメンテーションを作成していきます。
決まった答えはないからこそ、保育者自身で考えて、工夫しながら保育ドキュメンテーションを作ります。
実施方法
これは日本初の試みのはず!
・ドキュメンテーション作成の際には、Googleスライドを使って、全員参加型にします
・Zoomのブレイクアウトルーム機能を使って、グループごとにドキュメンテーション作成→発表という形式で実施します
この手法で、オンラインで保育ドキュメンテーションを作るプログラムはないと思います。
日本初のプログラム、ぜひご期待ください。
最後に
これからも保育ドキュメンテーションを通じて、よりよい保育をみなさんと目指していきたいです。
リアル開催でも、オンライン開催でも、研修会が必要な方はお気軽にご相談ください。
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みなさんと一緒に、子どもも保護者も保育者も、みんなの笑顔を増やしていけますように。願っております。